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漢方医学

耳鳴治療「しくじり先生」

70歳代、女性。耳鳴治療中。おかしい。耳鳴の症状に改善は見られるものの、完治には至らない。そんな折、脈診の結果が劇的に変化した。変化すること自体は良いのだが、なぜこれほどまでに「沈脈」なのだろうか。見れば、わずかに浮腫(ふしゅ)がある。本人...
杖道

歩法の極意、もう一つの「気づき」

歩法はいかなる武術においても肝要である。「そこに居ると見せかけて、実は既に居ない」。これは幻惑でも比喩でもなく、高度な実技としての状態を指す。過去に私が本質的だと感じた武術の全てにこの思想があり、技の中に脈づいていた。杖道の入門時、この武術...
雑記

ぼた雪とプリウスと、閉ざされた洗車機

久しぶりの火曜日休みである。これまた久しぶりに、目覚ましをかけずにお寝坊を決め込んだ。外を見れば、久しぶりのまとまった積雪量。吹雪だ。ふと、愛車プリウスのことが頭をよぎる。ここのところ洗車もできず、汚れにじっと耐えている姿が不憫だった。車の...
漢方医学

竹筎のベクトル制御について

竹筎のベクトル制御について ―胃から肺へ、桔梗という舵取り―日常診療において、竹筎(チクジョ)は頻用する生薬の一つである。竹筎温胆湯や清肺湯など、現代の複雑な病態(特に感染症後の遷延症状やストレス疾患)において、その出番は多い。しかし、竹筎...
筋トレ

mTOR制御による肉体改造〜実践計画編

前号に引き続き、まじめに計画を立てみた。身長182cm、体重83kg(仮にですよ仮に)。週2回の筋トレ。週三回の杖道稽古。現状のこのスペックをベースに、より研ぎ澄まされた肉体へと移行する。この計画の真の目的は単なる減量ではない。将来的な糖尿...
漢方医学

耳鳴治療における脈診と水滞の再考

これまでの私の耳鳴治療は、師匠の治験ノートにあるような「寸脈が浮いている」という所見に支えられていた。「寸脈が浮く」ということは、胃気や腎気が頭部へ突き上げている(上昇や上昇)証左である。このロジックに従い治療してきた。 しかし最近、臨床の...
漢方医学

九味檳榔湯類似方剤鑑別

前回のブログ記事「九味檳榔湯は『過去の遺物』か?」において、私はこの処方が現代人の「気滞水毒」にこそ有用であることを再認識した 。しかし、強力な武器であればあるほど、その照準(適応証)は正確でありたい。本稿では、日常診療において九味檳榔湯と...
漢方医学

九味檳榔湯は「過去の遺物」か?現代の「気滞水毒」にこそ光を当てる

かつて江戸から明治にかけて、日本国民を恐怖に陥れた国民病があった。「脚気(かっけ)」である。ビタミンB1欠乏によるこの疾患に対し、当時多くの漢方家が治療に挑んだが、その中で「脚気の特効薬」として名を馳せたのが九味檳榔湯(くみびんろうとう)で...
杖道

【杖道】力を抜け、という難題

「力を抜け、力を。」先生は口を酸っぱくしておっしゃる。こちらの耳には、もうタコができすぎて痛いくらいだ。「はいはい、力を抜けば良いんでしょう」と頭では理解し、体現しているつもりになる。しかし、稽古がのってくると、ついつい「どりゃ!」と打ち込...
健康増進

告白

それはいきなり来た。これは動悸だ。その動悸と共に胸の奥が痛む。ずんずんずん、と重い響き。しばらくじっと落ち着いていると収まるが、また始まる。狭心症、心筋梗塞、動脈瘤、食道痙攣、上腸間膜動脈閉塞あるいは解離……。医師として、様々な鑑別診断が頭...